オランダの春野菜を使いこなす:4月のスーパーで見つかる旬の食材ガイド
4月のオランダ、スーパーに「白い王様」がやってくる
キングスデーのオレンジ色で街全体が染まる4月下旬。オランダの旬のカレンダーでいえば、この時期はもうひとつの「主役」が主要スーパーの青果コーナーに堂々と並び始めます。それが**白アスパラガス(witte asperges)**です。
オランダでは白アスパラガスは「野菜の王様」と呼ばれるほど特別な存在で、シーズンは4月中旬〜6月ごろのほんの数ヶ月だけ。土の中で日光を遮って育てるため、あの真っ白な色と、ほろ苦さの中にある上品な甘みが生まれます。日本ではなかなかお目にかかれない食材なので、せっかくオランダに住んでいるなら、ぜひ一度は「旬を食べる」体験をしてみてください。
白アスパラガスの選び方と下ごしらえ
スーパーや青果市場では、1束あたり数ユーロ〜十数ユーロ程度で販売されています。選ぶポイントは3つ。①切り口が瑞々しくみずみずしいもの、②穂先がきゅっと締まっているもの、③太さが均一なものを選ぶと、火の通りが均一で仕上がりがよくなります。
下ごしらえでは、ピーラーで根元から穂先の手前まで丁寧に皮を剥くのが重要なステップです。皮が残っていると筋っぽくなるため、オランダ人家庭でも「剥きすぎかな?」と思うくらい厚めに剥くことが多いようです。根元の固い部分は2〜3cm程度カットすれば問題ありません。
調理はシンプルが一番です。塩とバターを少量加えたお湯で15〜20分ゆでるだけで、オランダ式クラシックな一皿の完成。茹で上がったアスパラガスに溶かしバター、ゆで卵のスライス、そして生ハムを添えるのが伝統的なスタイルです。慣れてきたら、白だしと薄口醤油で和風に仕上げるアレンジもよく合います。
白アスパラガス以外の「春野菜」も見逃せない
4月のスーパーに並ぶ春野菜は白アスパラガスだけではありません。**ラディッシュ(radijs)、ほうれん草(spinazie)、春キャベツ(spitskool)**なども旬を迎え、価格も比較的落ち着いています。
なかでも**スピツコール(spitskool)**は、先が尖った小ぶりの円錐形キャベツで、日本の春キャベツに近い感覚で使えます。葉が薄くてやわらかく、甘みが強いのが特徴。千切りにしてコールスローにしたり、豚バラ肉と一緒に炒めて塩昆布と和えると、あっという間においしい副菜になります。
また、4月はオランダ産の**イチゴ(aardbeien)**がちらほら出始める時期でもあります。まだシーズン序盤のため価格はやや高めですが、甘みと酸味のバランスがよく、フルーツサラダやヨーグルトのトッピングにぴったりです。
「旬を食べる」ことが、海外暮らしを豊かにする
オランダに暮らしていると、どうしても「日本食の食材が手に入らない」という不便さに目が向きがちです。でも視点を変えると、日本では高価だったり手に入りにくかったりする食材が、旬の時期にはごく普通にスーパーの棚に並んでいる、という豊かさがあります。
白アスパラガスは、その筆頭といえる存在です。シーズンは長くて2ヶ月ほど。「今年もあの季節がきた」と感じながら食卓に並べる瞬間は、異国での暮らしにちょっとした豊かさをもたらしてくれます。キングスデーでにぎやかな週末のあと、ぜひ近くのスーパーで白アスパラガスを手にとってみてください。
※ 価格・販売状況・販売時期は店舗や年によって異なります。各スーパーの公式サイトや現地の青果コーナーで最新情報をご確認ください。




