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ドルベルフ、PSV戦で往年の輝き — それでもアヤックスは放出方針を変えず
社会 読了 3分

ドルベルフ、PSV戦で往年の輝き — それでもアヤックスは放出方針を変えず

10年前のスーパータレントが一瞬だけ戻ってきた夜

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5月3日のエールディビジ第33節、アヤックスは王者PSVと2-2の引き分けに終わった。その試合で先発出場したデンマーク人FWカスパー・ドルベルフは、特に前半において技巧的なボールキープと鋭い縦パスでチームの攻撃を活性化させた。「ピッチ上で最も良いプレーをした選手の一人だった。ファンタスティックだった」——試合後、コーチのオスカル・ガルシアはそう言い切った。しかしその賛辞とは裏腹に、アヤックスの新技術ディレクター、ジョルディ・クライフがすでに今夏の放出方針をドルベルフ本人に伝えているとオランダ紙ADが報じている。

10年ぶりに垣間見えた「あの頃」のドルベルフ

ドルベルフがアヤックスに初めて現れたのは2016年のこと。19歳でピーター・ボスツ監督のもとデビューを飾り、その類まれな感覚とゴールセンスでオランダ中を驚かせた。ユーロパリーグ2017年決勝(対マンチェスター・ユナイテッド)、チャンピオンズリーグ2019年準決勝(対トッテナム)にも出場した、あの黄金期を知る現役唯一の選手だ。当時の指揮官ボスツは試合後に「今日の彼は、あの頃の少し面影を見せてくれた」と懐かしむように語った。

PSV戦の前半、ドルベルフは中盤の起点として機能した。相手DFライアン・フラミンゴとマウロ・ジュニオルの激しいプレッシャーを半ば転びながらもかわし、右サイドのスティーブン・ベルハウスへ絶妙な縦パスを通す場面や、PSVのジョーイ・フェールマンの強烈なタックルをひらりとかわしてそのまま攻撃を継続する場面など、往年のフレアを随所に見せた。「ゴールだけのために生きているわけじゃない。ボールを動かして、チャンスを作りたい」——彼が2016年にNRCのインタビューで語った言葉そのままのプレーだった。

「放出通告」が示すアヤックスの迷走

ドルベルフが復帰したのはほんの8カ月前のことだ。昨年9月、ニース、セビージャ、ホッフェンハイム、アンデルレヒトと各クラブを渡り歩いた末にアムステルダムへ帰還し、1000万ユーロと言われる移籍金で4年契約を結んだ。当時の技術ディレクター、アレックス・クロースは「カスパーは慣れ親しんだ地に戻ってきた」と歓迎した。しかしその言葉から日が経たないうちに、クロースは退任。後任のジョルディ・クライフは早々にドルベルフを戦力外と判断した。元フットボール技術委員長のダニー・ブリントがこのような迷走したクラブの移籍方針に不満を示して辞任したことは、アヤックスの内部の混乱を象徴している。

現在、最前線ではウート・ウェホルストが第一選択となっている。より前線でのプレッシングを重視するガルシアのスタイルにウェホルストの方が合致すると見られており、ドルベルフの「時としてフレグマティックに映る」プレースタイルが評価を下げる一因とも報じられている。PSV戦でドルベルフが先発できたのも、ウェホルストが体調不良で欠場したからに過ぎない。今季の成績は5得点3アシストと、1000万ユーロの投資に見合う数字とは言い難い。

アヤックスの「3位」と残された問い

試合はPSVのリカルド・ペピが開始わずか34秒で先制するという波乱の幕開けとなったが、ドルベルフの同国人アントン・ガーイが11分に鮮烈な遠距離弾を叩き込み同点に追いつく展開に。後半にはPSVが再び逆転したものの、アディショナルタイムにミカ・ゴッツが美しいボレーで追いつき2-2とした。ライバルのNECもテルスターと1-1で引き分けたため、アヤックスはチャンピオンズリーグ予選出場権が与えられる3位を辛うじてキープしている。

「今日のように戦えれば、チームに大きく貢献できる」とガルシアは認めつつも、夏の方針についてはコメントを避けた。往年の輝きを取り戻しかけた選手に対して、クラブが早々に幕を引こうとしているとすれば、ドルベルフの今後の行方はオランダ国内外のサッカーファンにとっても気になるところだ。

情報源: NRC

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