電子タバコの「映える色」も規制へ――RIVMが新たな提言
フレーバー規制に続き、パッケージの色彩も問題視
甘い香りのするフレーバー規制に続き、今度は「見た目」が標的になった。オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)とワーヘニンゲン大学が共同で実施した調査により、電子タバコ(ベイプ)の利用を後押しする要因として、パッケージに使われる鮮やかな色彩が消費者の魅力認知を大きく高めていることが明らかになった。研究者は、すべての電子タバコ製品に対してニュートラルな色使いを義務付けるよう当局に求めており、規制議論は新たな局面を迎えつつある。
「フレーバーだけではない」――色彩も購買意欲を左右する
これまでオランダ国内の電子タバコ規制は、主にストロベリーやバブルガムといった甘いフレーバーに焦点を当ててきた。甘い風味は特に若年層に訴求しやすく、喫煙習慣の入り口になりうるとして、段階的な販売制限が進められてきた経緯がある。
しかし今回の研究が示したのは、フレーバーと同様に、カラフルで目を引くパッケージデザインそのものが消費者の「手に取りたい」という感情を刺激しているという事実だ。RIVMの研究者イナ・ヘルミッヒ氏はこの結果を踏まえ、「すべての電子タバコに対してニュートラルな色の使用を義務付けるべきだ」と明確に提言している。タバコ製品のパッケージを地味な無地に統一する「プレーンパッケージング」政策は、オーストラリアやイギリスなどですでに紙巻きタバコに適用されており、オランダでも同様のアプローチを電子タバコに広げようという議論の根拠となりうるものだ。
規制強化の波――在蘭生活者への影響は
オランダ国内のコンビニや薬局、専門店では、現在もさまざまな色とりどりのベイプ製品が棚に並んでいる。もし今回の提言をもとにニュートラルカラー規制が実現すれば、製品の外観は大きく変わることになる。
電子タバコを利用している在蘭日本人にとっても、こうした規制の動向は無関係ではない。フレーバー規制に加えてパッケージデザインにも制限がかかれば、選べる製品の幅や店頭での視認性が変化する可能性がある。また、健康政策の観点からは、若年層の喫煙・ベイプ習慣の抑制を目指すオランダ政府の方針がより強化されていく流れとして理解できる。
RIVMの提言がどの程度の速度で政策に反映されるかは現時点では未定だが、フレーバー規制の前例を踏まえれば、当局が今回の研究結果を無視する可能性は低いとみられる。電子タバコをめぐる規制環境は、今後も引き続き注目が必要だ。
情報源: NU.nl



