ドイツ・フランスがオランダへ消防支援、山火事が各地で拡大——空港は「数か月前から」警告
EU加盟国への支援要請はオランダ史上初、フェルウェ地方の火災はいまだ鎮火せず
オランダで水曜日以降、国防省の軍事演習場を中心に大規模な山火事が相次いで発生し、国内の消防力だけでは対応しきれない事態となっている。これを受け、オランダ政府は欧州連合(EU)加盟国に対して消防支援を要請した。オランダがEUに自然災害対応の支援を求めるのは今回が初めてのことで、事態の深刻さを物語っている。
ドイツ・フランスが相次ぎ支援表明
通信社ANPによると、ドイツは消防車21台に隊員67名を乗せてオランダへ向かっている。フランスも木曜日に支援の意向を表明したが、派遣人数などの詳細はまだ明らかになっていない。また、ベルギーの消防隊員はすでに木曜日からリンブルフ州のウェルターハイデで活動に加わっており、周辺国が一体となって対応にあたる構図が生まれている。
国内では多くの火災が「制御下にある」とされているものの、フェルウェ地方の「ト・ハルデ」での火災は依然として鎮火しておらず、新たな延焼箇所が次々と発生していると、安全保障地域「ノールト・エン・オースト・ヘルデルラント」がNu.nlに対して明らかにした。
空港が「数か月前から」警告、対応の遅れに批判
ブラバント州ブデル近郊のケンペン空港は、ウェールト近くの軍事演習場で発生した火災の影響を受け、木曜日に避難を余儀なくされた。空港のスポークスパーソンはオンロープ・ブラバントの取材に対し、「数か月前から国防省に火災リスクを警告してきた」と述べており、ト・ハルデでの火災発生後も「ここでも同じことが起きかねない」と国防省にメールで訴えていたという。ウェールト近郊では約50万平方メートルにわたる広大な面積が燃えた。
今回の事態は、演習場の乾燥した地形や草木の管理状況がリスクとして以前から認識されていながら、十分な対策が取られてこなかった可能性を示唆しており、国防省の対応の遅れに対する批判が高まる可能性もある。
週末の雨に期待、ただし荒天にも注意
現在のところ、最大の自然の味方は雨だ。オランダ気象庁(KNMI)は今週末に降水を予報しており、土曜日の午後から夜にかけて全国で黄色警報が発令される見通し。雹・強風・雷雨のおそれがあるとされている。消火活動への直接的な恩恵が期待される一方、強風は新たな延焼を招くリスクもはらんでおり、消防当局は引き続き警戒を続けている。オランダ在住の日本人の方も、週末は屋外での活動を計画する際に最新の気象情報を確認されることをお勧めしたい。
情報源: NRC


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