アペルドールン14歳少年が失踪、ロシアへ向かう可能性で国際手配
自転車で自宅を出発してから約2週間、行方はいまだ不明
アペルドールンに住む14歳の少年マクシムが自宅を自転車で出発し、約2週間が経過した現在も行方が判明していない。オランダ警察は5月2日、国際手配を発令したと発表。オランダ・ドイツ・ポーランドの3か国警察が連携して捜索にあたっているが、これまでに少年の目撃情報はほとんど得られていない。警察は少年が自らの意思で家を離れたとみており、犯罪被害を示す証拠は現時点では確認されていないとしている。
「十分な準備をしていた」と警察
少年が自宅を出たのは4月18日(土)の午後のこと。灰色のステラ製レディース自転車に乗り、赤いリュックサックを背負って東方向へ向かったとみられる。所持品は少なかったものの、警察は「旅に備えた十分な準備をしていた形跡がある」と語っており、行き当たりばったりの家出ではない可能性を示唆している。その後、東部のトウェンテ地域を経由してドイツに越境したと警察は推測。現時点では自転車以外の移動手段に切り替えた可能性もあり、公共放送NOSに対して警察の担当者は「徒歩、ヒッチハイク、電車など、あらゆる手段が考えられる。手がかりがない状態だ」と述べた。
当初、警察はくせ毛の少年の写真を公開していたが、その後、髪を剃った可能性を示す「兆候」が得られたとして、バズカットにした合成写真も新たに発表。3か国の警察が情報共有しながら市民への協力を呼びかけている。
ロシアが目的地か――家族は詳細を語らず
捜索で注目を集めているのが、少年の目的地についての情報だ。一部のオランダメディアはロシアが最終目的地である可能性を報じており、警察もポーランド、さらには「東方」への移動を念頭に置いて捜索を進めている。ポーランドはリトアニア、ベラルーシ、ウクライナ、そしてロシアの飛び地であるカリーニングラードと国境を接しており、東欧を経由した移動ルートは地理的に不可能ではない。
家族の代弁者は「マクシムの失踪と、ロシアへ向かっている可能性にショックを受けている」と語った一方、「自宅では何も問題はなく、出発を促すような深刻な出来事もなかった」と強調した。なぜロシアが目的地と考えられるのか、その具体的な理由については明らかにしていない。
在蘭日本人社会への示唆
今回の事案は、未成年が単独で国境を越えようとするケースに対してオランダ当局がどのように対応するかを示す事例でもある。オランダ警察は早い段階で国際手配に踏み切り、隣国とも迅速に連携。「自発的な家出」であっても、14歳という年齢と国境越えの可能性を踏まえれば、各国当局が重大案件として扱うことがわかる。子どもが行方不明になった際には速やかに警察へ届け出ることが、迅速な捜索につながると改めて認識させられる出来事だ。マクシムの無事な帰還を願いつつ、捜索の続報が待たれる。
情報源: DutchNews


